当会の朝稽古(6時〜7時30分)は、全国的にも有名で、結成以来休むことなく本年で59年間の
長きにわたり継続されており、幼少年から高段者まで、職業、年齢等に関係なく、毎朝愛媛県武道館において、県内はもとより全国各地からも多数の剣士の方々が参加して修練に励んでおります。
全日本剣道連盟は、「剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である」という剣道の理念を、修行の指針としております。
当会は、剣道理念の実践の場(道場)、会員(指導者)にも恵まれており、日々の剣道の稽古を通じて、会員一同と共に、青少年を世の為、人の為に尽くせる人間にひいては、21世紀に通用する剣道人に育てていくことが大切だと考えております。
私も、昭和29年に松山剣道会に入会して、今年で52年間剣道を続けております。この間、正しい姿勢、正しい構え、そして美しい立姿を求めて修練に励むものであり、「剣道の極意は、相手と合気になって調和することが大切である」と思っております。
思うに、体験からも、剣道は日本民族が世界に誇りえる素晴らしい伝統文化であります。
昔から、「剣の気位は大納言の如く」と申します。こうなるためには、良き師について正しい稽古を根気よく継続するしか道はありません。このことによって、自然と剣道の品位と品格、そして強さがその人に備わって参ります。
終りに、当会の59年間の長い歴史の中で、剣道を学ぶことにより、多数の優秀な人材も輩出し、全国各地で立派に活躍を致しております。今後とも多くの方々と実践の場において心身を鍛えて、青少年の健全育成をはじめ世の中のお役にたてるよう努力思料する所存であります。
松山剣道会 会長 加茂 功 教士8段
平成18年7月吉日
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